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領域会議 参加レポート(2)

学会・領域会議参加2024-08-27

2024年夏の領域会議 参加レポート

大庭 彰展
名古屋大学大学院医学系研究科 博士1年(山口裕嗣班)

私は山口裕嗣先生のご指導の下、マウスの日内休眠を制御する神経メカニズムをテーマに研究を行っています。今回、夏の領域会議へ参加する機会に恵まれました。3日間を通して、総括班および公募班の代表の先生方全員の研究発表を聞くことができました。発表内容も目を見張るものでしたが、聴衆を惹きつけるようなスライド作りや、次のスライドが見たくなるようなプレゼン技法からも多くの学びがありました。また、発表者がポジティブデータのみならず、現在抱えているトラブルや相談したい内容をもオープンに共有されている様子が印象的でした。分野の異なる研究者が、お互いの知識と技術を持ち合わせて冬眠の理解に挑む現場を目の当たりにし、冬眠研究の大きな転換点に立ち会っているのだと感じました。質疑応答のセッションでは、先生方だけでなく、学生からも多くの質問が飛び交う活発な議論が行われており、皆さんが“知りたい“という根源的な欲求から、真摯に研究に取り組まれているのだと感じました。


 私自身は、「全脳スクリーニングによる休眠制御関連領域の網羅的な解析」と題してポスター発表を行いました。約3年ぶりの研究発表ということもあり、少し緊張していましたが、自身の研究テーマに対する興味を持っていただけたことは大きな励みになりました。ポスターセッションの中で、多くの方々から研究の発展に繋がるご助言を頂き、大変感謝しています。


 会議全体を通して、皆さんが熱意を持って研究に取り組む様子に触れることができ、とても刺激的な経験となりました。現在、所属するラボには他の学生やポスドクがおらず、日常的な意見交換の機会が限られているため、気軽に相談できる方々とのつながりができたことが一番の収穫でした。本領域への参加を自分自身の成長の糧にするだけでなく、得られた経験を生かして分野の発展に貢献できるよう研究に励みたいと思います。最後に、会議を運営してくださった総括班の皆様および理化学研究所の皆様に心から感謝申し上げます。

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