【A02 田中班】低温状態での脳機能動態
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田中 和正(代表)
Kazumasa Tanaka沖縄科学技術大学院大学 記憶研究ユニット・准教授
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平野 有沙(分担)
Arisa Hirano筑波大学 医学医療系・助教
研究内容
冬眠や冬眠様状態のような低温・低代謝状態において脳機能の時間的連続性がどのように担保されているのかを理解します。具体的には、記憶や体内時計に焦点を当てます。冬眠のような低温・低代謝状態では、中枢神経系の神経活動は大幅に低下し、多くのシナプス結合が失われることが知られています。にもかかわらず、冬眠・冬眠様状態の動物はその前後での記憶を維持しており、その概日時計が駆動していることが分かってきました。私達は、低温・低代謝状態における神経ネットワークの活動停止や接続の再編成から、記憶や概日時計を保護する能動的なメカニズムの解明を目指します。