冬眠様低代謝状態を可能にする遺伝的条件の高効率探索法
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竹内 雄一
Yuichi Takeuchi近畿大学 薬学部 医療薬学科・教授
研究内容
「冬眠を可能にする生体メカニズムの解明」と「非冬眠動物における冬眠様低代謝状態の誘導」は、冬眠研究における主要な課題です。そこで本研究班では、当該課題の解決に向けて①冬眠動物であるハムスターが冬眠様低代謝状態を可能にする遺伝的条件、および②非冬眠動物であるマウスへの冬眠様低代謝状態の誘導・維持を可能にする遺伝的条件の探索を効率化する新規実験系の開発に挑みます。まずマウスおよびハムスターに冬眠様低代謝状態を任意のタイミングで直ちに誘導する非侵襲的脳刺激法を開発します。次に当該動物種の任意脳部位または肝臓において、複数の遺伝子をそれぞれ非侵襲的に導入またはノックアウトする技術を開発します。